2018年1月12日金曜日

Madrid 再訪③

1月1日
あけまして。パブロは夜明け前から仕事に出て行ってしまった。お疲れ様です。
エドゥよりも早くに起きて、少し村の中を歩いてみた。
元旦ということも忘れそうな、静かな朝だった。
村にあった像

エドゥが起きてきたところで、La Pedizaに出発。
が、カフェもスーパーも閉まっているので、個人経営のお店で食べ物を調達。
まあ、悪くないという感じだった。

この日はLos MartinezとLa Ermitaという家のすぐ裏にあるセクターに行った。
それこそ、お茶の間の会話が聞こえてきそうなくらいすぐ近く。
こんなところでもすごいサイズの岩がごろごろしているから面白い。
最初にLos Martinezへ。
奥の方にあるアップにちょうどいい感じの岩からスタート。
6台を数本登って、Los Martinez(7a+)もフラッシュを逃して2回目で登った。
見た目通り(?)リップを取ってからが悪かった。
Los Martinez

ちょっと移動して、Lotomotor(7b+)へ。
これはまた明らかに一撃を狙えそうなタイプだったのでしっかりオブザベしてトライ。
後半指が悴んで感覚がなかったけれど、フラッシュ。
なんだかBishopのCheckerboard(V8)を思い出す課題だった。
次にすぐ上にあるGabo(7b/+)もトライして、これもフラッシュできた。
これは岩の形がすごかった。ロウスタートの8b+は結構えげつない様子だった。
Lotomotor

Gabo

更に移動して、家の真横にあるCagando Melodias(7b)へ。
取り付きでマットを広げてボカディージョを作りながらしばらくのんびり。
この課題も、核心の遠いサイド取りが悪かったけれど、フラッシュ。
レスト明けで指皮の感触もよかった。
Cagando Melodias

La Ermitaに移動。ここは小さい礼拝堂の周りにある小さいセクター。
ここにあるLa Ermita(8a)を前からやってみたかった。
やってみると、やっぱり8にかかる課題は厳しかった。
傾斜はそれほどないけれど、ホールドは細かいし、一手一手が遠かった。
やっているうちに強風が吹いてマットが吹っ飛ばされ、
三脚で立ててあったカメラも倒されて一時騒然。幸いカメラは無事だった。
指皮をどんどん削られながら頑張ったけど、リップへの遠い1手が届かず。
薄暗くなってきたところでちょっと早めに終了して帰った。
また宿題出来ちゃったな。
La Ermita

たくさん飛んでいたハゲワシ


1月2日
前日の夜、スラブマスターのタロ・マルティンから連絡があった。
この日はQuebrantaherradurasとCaliguraへ行くことになったのでそう返事しておいた。

エドゥとパブロが寝坊して、時間通りには出られず。まあ、予想通りだけど。
QuebrantaherradurasはCanto Cochinoへ行く途中の峠から行く尾根上のセクターで、
横長で薄い板みたいなフェースが特徴的なところだった。
La Ermitaにやられた指がちょっと痛かったけど、ゆっくりアップして慣らした。
「ムーヴを解明してくれ」と言われてやってみたLa Chapa Verde(7a)は、
言われた通り核心のムーヴがなかなか分からず、ちょっとかかってなんとか登った。
傾斜が緩いのにまかせて細かいホールドをぐいぐい引いた。
ちなみにChapa Verdeというのは「緑のボルト」という意味で、
トップアウトに本当に緑のボルトが打ってあった。
Chapa Verde

一人で奥の方にあるCaliguraを見に行ったところで、やっとタロと遭遇。
ドレッドヘアはもうやめたらしい。
La Chapa Verdeの辺りに戻ってしばらくChapa Verdeのセッションを観戦。
それからSunset Boulevard(7b+)もやってみた。
これは核心のリップ取りで全く違うところを叩いてしまって落ちた。2回目でゲット。
タロさんのChapa Verde模範演技

そうこうしていたら、山の方にかかっていた雲がついにやってきて、雨になった。
スペインで雨に降られるとは思っていなかった。
タロたちは一足先に帰ってしまった。
まだ霧雨くらいで何とか登れたので、La Chapa Verdeの隣の7a+を登って、
ギリギリ登れそうなCaliguraへ移動。
Caliguraの下の凸凹コンビ

目当てのCaligura(7c+)は、ハングの中はまだ乾いているものの、出口はシケシケ。
結構手数があって、ムーヴはすぐにバラせたものの、
最初にある一番ハードなムーヴをこなしてからだと、最後の最後までずっと悪い。
なんとか押し切ってやると気合を入れて繋げたトライで、最後の1手で落ちた。
遠いスローパーを中継して、さらに遠いガバへ飛ばすのだけど、
ふんっ!と出したら手のひらにじわっ!こんなしっとりしたもの止まるか!
雨でどんどんマットがびしょ濡れになっていくし、これでやめた。
エドゥが岩の反対側にあるハングの7bをトライしたものの、登れず。

最後はいよいよ雨が本降りになりそうだったので退散した。

家に帰ると、パブロの彼女のマリアが待っていた。一緒にマリアの犬が出てきた。
ルナという名前の女の子。
すぐ興奮するからか、パブロには「Lunaticaのルナだ」と言われていた。
いや、Linatica(発狂した)って・・・




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