2017年9月27日水曜日

ひとつのミス

土曜日、夜に2時間弱だけエッジで登った。
とにかく体が動かなかった。重いし、軋むような感じがするし。
弱い刺激でもいいから、継続してコツコツやらないといけないですね。

日曜日、また弁天へ。今回はいましさんが来られないので、社長に同行してもらった。
台風一過とあって、森の中は荒れていた。
滝の前の広場を塞ぐように気が倒れていてびっくり。
山の岩は、川や海に比べて気象の影響を受けにくいはずだけど、
こうして大木が倒れているのをみると、そのうちどこかの岩もなくなるんじゃないかと、
そんな妙なドキドキが少し湧いてくる。

クラックの中はちょっと濡れていたようだけれど、まあまあ乾いていた。
大ザルがリハーサルしている間に、こちらは社長と「グリーンベレー」(5.10d)を登った。
夏の間満足に山に通っていなかったせいか、ジャミングがいつもより痛かった。
クラックの縁が鋭いから、というだけではないと思う。
あるところは鋭敏に、あるところは鈍感になっていないとだめなんだな。
久しぶりの「グリーンベレー」は、そうはいっても快適で、楽しかった。
こういう楽しさを忘れてはいけないな、なんてぼんやり思う。

今回は大ザルが頑張る日と決めていたので、「ターミナル」はまたリハーサルだけ。
いい加減、やりすぎな感じがしてきた。
でも、毎回少しずつムーヴが変わっていくので、
まだ不確定さが残っているのだという気もする。
次回はリードでトライするということに決めて、今回は終わりにした。
ターミナルにも貪欲に手を出す社長(自称リハビリ中)

大ザルのビレイは社長に任せて、こちらは撮影に徹した。
大ザルはまたクラックを突破して、レストを挟んで核心のフレークへ。
フレークに入ってから一つ目のプロテクションで、ほんの少しのミスがあった。
時間にして、恐らく10秒かそれくらい。
その時間そこに留まって、不具合を直しているだけで、一気にトップが遠のいた。
そこから数手頑張って、最後のカムを入れたところで諦めてしまった。
前にどこかで、プロテクションのセットはそれだけで1.5手分の負担があると書いたけど、
今回改めてそれを実感させられた。
その行程で生じたひとつのミスで、危険度は高まり、完登は離れていく。
何度も、何年も通っているところであってもだ。
本当、クライミングは複雑だ。

取り付きにあった花(大文字草というらしい)

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