2016年11月22日火曜日

秋のおわり

この週末は富山で講習会に参加していました。
まあ今回はほとんど座学だったので、特にここでは書くことなし。
来月もまたあるのだけど、大雪が降らないことを祈ります。

その前日の金曜日、最近暇している(らしい)イケダくんと遠山川へ行った。
彼が相手だと、大抵車内は極めてくだらないマシンガントークの応酬になる。
今回もその例にもれず、こう言えばああ言う、ああ言えばこう言う状態だった。
身の回りの人たちのゴシップとか浮いた沈んだとか、そういう話をしていたけれど、
お互い、自分自身には浮き沈みがなさ過ぎて、結局誰も幸せにならないので、ほどほどでやめた。

エリアはやっぱり暖かかった。
サンダルを忘れてしまったので、裸足でおっかなびっくり渡った。
滑り台周辺でアップして、「桜餅」(初段)も久しぶりに登った。
イケダくんは右ヒールがかからず、あえなく敗退。
「ハイタイ」という言葉を口にしたくないのか、代わりに新喜劇的な捨て台詞を見舞っていた。
この右足が掛かっていない

アンバマイカの岩に移動。
一応、案内する側なので、下降路の確認を兼ねて一度アンバマイカを登る。
昨シーズンちょうどいいところに出ていた流木が動いてしまい、
今年は池ポチャのリスクが高まっているので、相当注意が必要です。
出来るだけ下まで降りてから、近くの石に飛び移るような形で、一応下降はできます。
パンツの色のせいで、裸にみえるイケダくん

イケダくんはというと、下部からぷるっぷるで「これはワンデイは無理かなー」という滑り出し。
前の日の夜に、前日アップと称してジムで登りすぎたらしい。
「指痛いデス」とか泣き言をいうので、「だまらっしゃい」と一喝。
・・・したかどうか記憶が曖昧だけど、とにかく順調に高度が伸びて、
最後は例年より高さのあるマントルを思い切りよく返して、ありがたくゲット。
そしてこの顔である

「いままで登った初段の中ではダントツです」とかなんとか言っていた。

上流に移動。途中の渡渉で滑ってあっけなく水没。
なんだか前回より、川底のぬるぬるする苔が増えているような気がするけど、気のせいか?
イケダくんはとりあえず完登の余韻に浸っているようなので、
こちらは一人で「骸」をやらせてもらう。
前回できなかった1手目はとりあえず置いておいて、2手目以降から。
2手目のフルスパンは蹴りだすポジションを変えたら感触がよくなった。
3手目以降のムーヴも、一手ずつなら出来るけれど、これが2手、3手となると当然厳しい。
でも、前回よりはまだ体が動く感じがあった。
それぞれのムーヴの感触がそこそこになったので、1手目をやったら、1発で止まった。
えーと、これはどういうこと?単に体の調子だったのか?
とにかく一番苦手な一手が五分くらいの確率で止まるようになったので、一応繋げ。
日が差していると暑いし、2手くらい出したところでチョークがなくなるので、
日が陰るまで待ってやってみると、ぎりぎり核心手前まで繋がった。

少し進展したことは嬉しかった。
でも、やっぱりこの先は今この時の自分には難しく、
もっと強くならないとどうしようもないことも、なんとなく察知できた。
たまにふらっとやってきて、気まぐれのように触っているだけではできない。
逆に、しっかりと打ち込んでいけば光が見えてくるようにも思える。
そんな微妙なようで、はっきりとしたボーダーラインが、この課題には見えている。

何度か繋げてトライして、疲れてきたので、イケダくんと「カワセミ」(二段)をやることに。
以前登った時のシークエンスよりも楽なのがあるらしいので、それを探してみる。
やっていてなんとなくイメージはできるけれど、この時間には岩が結露するらしく、
どうしようもなくヌメってホールドが持てないったらない。
イケダくんも猫パンチを連発。河原の岩だからほとんど無傷だったけど。
カワセミ

別のシークエンスがなんとなくバラせたくらいで終わりにした。
「二段はやっぱ違いますわ」とか言っている奴がいたけど、まあやっていれば出来るでしょう。

帰りに「しじみ」(3級)に寄ってちょっと遊んだ。
こうすると少し違って見えるけれど

これが現実


そして最後に・・・
今年のアンバマイカの下降は、こうなっています。くれぐれも、お気をつけて。

2016年11月4日金曜日

ついにくるか

この前久しぶりに筋トレをしてみたら、筋肉痛がその後3日くらい残っている。
というか、だんだん筋肉痛が出るのがゆっくりになっているようで、なんだか怖い。

筋肉痛を引きずりつつ、昨日は大ザルとシーズン初の遠山川へ。
中流に行ってみると、またちょっと下地の変化が。
川の流れがだんだん左岸に寄っているのか、ツインピークはもう完全に流心になっている。
「ヒロバテス」登りたかったなあ。
対岸の滑り台周辺はあまり変わっていなかった。
で、アンバマイカの岩に行ってみると、下地が50センチくらい下がっていた。
下地は「カオナシ」がぎりぎりトライできそうなところまで出ているけれど、
どの課題もこれまでSDで使っていたスタートホールドとかが立ちスタートの位置にある。
「天照」なんかはスタートに届きません。

とりあえず、「アンバマイカ」をリピートしてアップ。
アップとはいえ、これだけ何度も登る課題は、そうない。
アップじゃなくても、来るたびに登っているし。
ホールドを限定してみたりとかして、カチをぐんぐん引き付けて楽しんだ。
あとは、大ザルの応援。
大ザルはちょっとシークエンスをおさらいしてから、
ふと思い立って前にできなかった手順でやってみたら、こっちの方が感触がいいことが判明。
夏の間のカチトレが効いているらしい。
久しぶりにトライするものは、一度いろんなムーヴでやり直してみると思わぬ発見があるみたい。
日差しが強くて暑いくらいだったけれどコンディションはそこそこで、
大ザルは何回目かの繋げで核心を越え、リップ下のガバポケットまで取って降りてきた。
まさか今回こんなに出来るとは思っていなかったので、次回はマントルを返すとのこと。

これはついに、登ってしまうんでしょうか。
次回が楽しみ。


上流に移動して、ケイヴへ。
大岩の「水月」は今シーズンも下地が出ず。これも登りたいんだけどなあ。
「キラーボーイ」は邪魔な流木もなく、いい感じです。
で、今回は「骸」(四段)にトライ。
前回(ってもう去年だけど)少しだけムーヴが出来たので、今回もそのイメージでやってみる。
それでまあ、今回も1手目ができない。ものすごく苦手です、これ。
高速タッチがやっとなので、2手目以降をやり直すことに。
フルスパンの3手目も数回やったらできた。
前回できなかった4手目のランジをどうするか、また無い知恵絞って模索。
見えないポケット状へのムーヴの精度をどうやって上げるか、あれこれとやってみたら、
手数を1手半くらい増えるものの、もうちょっと確実なムーヴを発見。
一人でも、やってればなにかしら出てくるもんだ。
ルーフの中でごにょごにょしてます

その後はまた1手目をやったものの、結局今回は止まらず。
フィジカル弱いなー。
誰かが「最強の四段」と言ったとか言わないとか、とにかく厳しいこの課題。
自分の苦手を詰め込んだような課題だけれど、この岩がこうしてここにある限り、
頑張るしかないんだ。

コンディションがよくなるのはもうちょっと先ですが、今年も遠山川開幕です。