なぜって、自分の研究を頑張らねばならぬからです。
修士論文を書かないと卒業できませんからね。
が、まーったく外での遊びがないのも嫌だったので、昨日はいましさんと小川山に行ってきた。
小川山に来るのは一年ぶりくらいか。もう年に一度くらいの頻度になりつつある。
紅葉がキレイだったけど、駐車場が溢れんばかりだったのに驚きあきれる。ぐへー。
なんとかギリギリ車を停めて、ビクターへ。
賑わっているところにそーっと入って行って、ゆっくりアップ開始。
「コンケーブ」とか「ビクター」とか、久しぶりに登る課題はなんだか新鮮。
とにかく動きがぎこちないけれど、外で快適に登れていることに心身ともに喜んでいる感じ。
人がトライしているのを見て、登ったことのなかった「モファットトラバース」シリーズも登った。
気づいたら、ゆっくりではなくしっかりアップしていた。
リピートだろうとなんだろうと、楽しいものは楽しい。
仕組みはいたって単純なんです。
アップが終わって、マラ岩へ。本日のメインである「メランジ」に行く。
ここでSACの人々とばったり。あら、意外なところで会いますね。
岩小屋の中は当然日が一切当たらないので、かなり寒かった。
それなのに湿気も籠っている感じ。ここはコンディションが難しいんだな。
いましさんがヌンチャクを掛けてムーヴの練習をしてきたところで、ちょっと触らせてもらう。
当然のごとく、1手目からいきなり容赦ない悪さ。
多少リーチで得するかなと思ったけど、全くそんな感じはなかった。
出だしのムーヴを何度かやって、「不可能ではないよな」程度の感触を得たところで次へ。
テン山でなんとかかんとかムーヴをバラしていって、ぎりぎり抜けられた。
いや、ボルト間隔が近いから抜けられたようなものか。
中間部のランジと、後半のクリップが特にしんどかった。
ホールドの掛かりはどれもポジティブなのに、とにかく足が悪い。
いましさんはその後2回トライしていたけど、あまり調子は良くなさそうだった。
余談だけれど、こういう容赦ない内容のルートをやってみると、
「ロープを使う」「クリップする」ということがムーヴの一部になることを痛感する。
普段ぼんやり考えているより、クライミングの難しさは何層にもなっていて、複雑なんだよな。
トライが終わって、日没までまだ少しあることを確認して、いましさんが一言、
「・・・夜長行っていい?」
ということで、おそらく10年ぶりくらいに屋根岩ボルダーへ。
倉上さんの黒本完全制覇で最後まで残っていたという謎の課題、「夜長」。
初段ということになっているけれど、トライしているのは見たことないし、チョーク跡も皆無。
実際、背伸びして届くホールドからの一手で初段はある、とのことなので、まずそれから。
が、これがさっぱりできない。というか離陸すらできない。
すごいですよこれ。スラブとかでもないのに、浮けない初段なんて本当に久しぶり。
ガチャガチャした結晶の持ち方をあーでもないこーでもないと試して、
最後にはなんとか離陸して一手出すことは出来た。
止めるホールドまであと30センチくらいあったけど。
夜長
いましさんも、初段のリピートで親指の皮を抉られて撃沈。
史上最強の初段候補筆頭ですよ、これは。
ということで、夜長の恐ろしさを思い知って終了となりました。
これといった成果なしで、ツライといえばツライけど、
もとより外で登ること自体が目的の日曜日だったので、まあよしとする。
・・・なんだか、老人みたいなコメントだな。いかんいかん。