2015年9月24日木曜日

ふたつめ

シルバーウィークは天気が良くて、本当によかった。
実家の畑で草むしりをして腰が痛くなったりしたけど。

昨日は、いましさんと我が家ふたりで瑞牆へ。もはやいつものメンバー。
おそらく今シーズン最後の不動沢最奥部ということで、お互いに気合が入っていた。
家を出たときはここ数週間で一番いいんじゃないかというくらいの天気だったのに、
瑞牆に着いたらいまいちどんよりした空模様に。
まあ雨が降りそうな様子ではないので、そのまま岩場へ。

今回は矢立岩から。
手ごたえを感じた前回からかなり間が空いてしまったので、
ホールドを今一度掃除してムーヴをしっかり組み直すところからやった。
やっぱりこういうルートは、一時期に集中してやらないとダメ。
インターバルがありすぎると、ムーヴを覚えていてもホールドが見えなくなる。
結果、リハーサルにかなり時間がかかってしまった。
「我にかえるとき」と分かれてからレッジでのノーハンドレストを挟んで二つに分けられるのだけど、
前回一番難しく感じた最初のパートより、二つ目の傾斜のあるパートの方が嫌に感じた。
プロテクションのセットも含めて念入りに確認して、取りつきに戻る。

辺りは完全にガスの中。晴れるんじゃなかったのか。
こういう状況って、なんだか妙に緊張してイヤなのだけど、どうせ晴れていたって緊張はする。
ギアを準備して、メットを被って、短いレストの後、いましさんがスタンバイしてからスタート。
中間部までのフェースはやっぱりランナウト。
ここは巨漢が落ちても抜けないだろうというくらいよく効くカムを固め取りしているので、
結構なランナウトでもあまり怖く感じない。
巨大な水晶穴の上のダイクにマントルを返して、ノーハンドレスト。
ここからがオリジナルパート。
前半のフィンガリーなスラブをイメージ通りにこなして、
レッジ手前のいちばんランナウトしている所でポケットにナッツを入れる。
見えないポケットに入れて回転させてきめるので、ちょっと面倒くさい。
なにより、ランナウトした状況で一度完全に止まらなければいけないのが辛かった。
それから左にトラバースしてレッジへ。

レッジで頭上に釣り用のおもりより小さいナッツを突っ込んで、ひたすらにレスト。
この傾斜なのでパンプはしないけれど、この先では落ちられないので、
気持ちを入れるのに時間がかかった。
長々とレストして、心が決まってから最終パートに突入。

2,3手登ったところの岩角にスリングをセット。
これもちょっとしたことでぽろっと外れてしまいそうだった。
万が一落ちた時に、少しでも下のナッツにかかる衝撃を軽減してくれたら、という気休め。
そこからは鋭いホールドを繋いでリップまで5手。
4級くらいだけど、ここが一番ムーヴ的にも精神的にもしんどかった。
レッジでレスト中に何度もイメージしたムーヴの通り流れて、テラスに這い上がった。

今回は久しぶりにグレード以上のものを求められるクライミングだった。
「Landmark」「我にかえるとき」はどちらもボルト交じりのルートなので、
こういう登った後のどうしようもない高揚感は「二十億光年の孤独」以来だった気がする。
そう考えると、その類のクライミングの経験はまだまだ浅いのかもしれないな。
イギリスで登ったルートはどれも短く、ハイボルダ―を登っている感覚だったので、
今回のこうしたロープもプロテクションも使ったボールドなルートとはちょっと異なる。
個々のムーヴだけでなくプロテクションのセットにも集中しなければならないわけで、
登るごとに追い詰められていくようなあの緊張感は、やはり独特のものだった。

ルート名は「胎動」、グレードは5.12b R/Xといったところ。
ムーヴの難しさでいえば、「Landmark」と似たくらいでした。

その後は弁天岩に移動したものの、思いのほかこちらで時間を食ってしまったので、
大ザルは今回もトップロープでのリハーサルのみ。
1P目の最上部はこんな感じらしい

一日にトラッドルート2本はちょっと時間がかかりすぎる模様。
来シーズンはお互いに1日ずつ付き合うようにした方がいいかな。
大ザルのプロジェクトは、これで4シーズン目を迎えることになる。

うす暗い森の中、恐る恐る歩いて帰った。日が短くなったなあ。


雨が続いた今シーズン、結局ここまでで初登出来たのは2本だけ。
もう1回くらいは行く機会があるかもしれないけど、1回で掃除から初登までやるのは到底無理。
でも、自分が開拓に求めているのは量よりも質なのであって、
そう考えると、短いながらも決して悪いシーズンではなかったなと思う。

易きに流れ、妥協に妥協を重ねて拓いたようなものに価値はないだろう。

「胎動」の使用ギア


2015年9月21日月曜日

しっとり

シルバーウィークが始まっていますな。
やっといい天気の巡りになったようで、よかった。
先週金曜日にエッジのマンスリーウォールに連休用課題をつくったりして、
この週末は鳳来で合宿でした。
尾崎家、丹羽家に小DKとうち。参加者多めで前回より賑やか。

前回雨で行けなかったので、今回は両日とも鬼岩で登った。
当然のように下の駐車場から歩いたわけだけど、まー暑い。
そういえばこの季節の鳳来はジャングルのようだったな。2年ぶりで忘れてた。
前日に雨が降ったみたいで、壁の上の方から水が垂れてるし、
いつもはないところに水溜りがあるし、
なんだかコンディション悪そうだったけど、とにかく登る。

毎度よく登る「かみなり」と何度登っても気持ち悪い「あんこ」を登って、
「アクシデントウルフ」がやりたかったけど8人待ちに恐れをなした小DKとがっかりエリアへ。
小DKは「ジェットシューター」、僕は「アラバスタ―」(5.14a/b)にトライ。
何年か前の合宿でサル左衛門が瞬殺した(らしい)この「アラバスタ―」、
10メートルの水平ルーフという、なんというか、最も今の自分らしくない感じのルート。
~らしさなんてものはほとんど気にしないんですけどね。
何はともあれやってみたら、案の定前半のボルダ―パートでどハマり。
いまいち収まりの悪いエッジを繋いで、ランジがあって、足がぶらんぶらんする。
手順があれこれありそうだったけど、どれも上手くいかないので、
結局フルスパンに近いランジで一応解決。
その後のパートもバラしたけど、「どこいったんやー」(5.11a)に入るまで悪かった。

小DKがいい動きで「ジェットシューター」を2撃して、もう一度「アラバスタ―」をやって、
ランジの辺りのムーヴのイメージが良くなってきたところでこちらは終了。
りんたろーとユーキの二人は「大洪水」にやられまくっていた。
慣れない岩質のせいなのか、それとも単に外のリードが怖いのか、
えらく動きが悪かった気がする。

夜はとうえい温泉と久しぶりの大崎屋旅館でゆったり。
若干寝不足気味だったので、早めに就寝。


日曜日、鬼岩の河原に行ったら、すごいサイズのミミズを発見。
長い

興奮して触ったりしたら、体液を噴射されて手がべたべたに。
手を洗いに流れのあるところまで行ったら、滑って転んで片足が水没。
ミミズの祟りじゃ。恐ろしや。

前日と同じように「かみなり」を登って、「どこいったんやー」も登って、この日も「アラバスタ―」。
試しにつなげてみたら、ランジに出るまではなんとか繋がった。
止まらなかったけど、なんとなくイメージは出来てきた。
それにしても指皮がないので、長くやらずに降りる。
小DKの「アクシデントウルフ」のビレイをして、
次のトライはランジの後ゾウの鼻みたいなガバに入るまでの部分をやった。
そうしたら、ここもやっぱり悪いことが判明。
スタンスがどれもあまり良くないし、フックもいまいち効かないので、強引になる。
この部分がいまのところ一番グレーです。
ガバから「どこいったんやー」に入るまでの部分もやって、
ここはいい感じのムーヴが見つかったので大分楽になった。

「アクシデントウルフ」をバラした小DKも、湿気と疲れで印象はあまり良くなかった様子。
「コンディションが良くなってきてからやるべ」ということで、また次回。

少年男子たちは「大洪水」を無事に片づけて、「卒業」に着手した様子。
こちらはだんだんと動きが良くなってきたらしい。
それだけでも、外で合宿をやる意味はあるのかな、と思う。

参加者の皆さん(特に尾崎ママとユーキ)お疲れさまでした。

2015年9月15日火曜日

掃除は疲れる

今日は単身瑞牆へ。
そろそろ涼しくなってきたし、今回はボルダ―。
いいシーズンに向けてあれこれ種蒔きしようと思ったのだけど・・・

まず「言葉と物」をやりたかったので、皇帝岩でアップ。
この時点で、「やっぱりヌメるわ」と実感。
台風が去った後、ここ数日久しぶりの天気が続いたけど、
森の中にはまだ湿気が籠ってしまっているらしい。
それでもそこそこ気持ちよく登れはするので、
フェースの三種の神器シリーズと、保持系のアップで「Vock」もリピート。
体が動いてきた気がしたので、言葉岩に移動。

先客がいたので、一緒にやらせてもらう。
とりあえずムーヴの確認、と思ったら、下に川が流れていて岩も湿気っぽい。
コンディションが明らかに悪いので、もうムーヴの練習に徹する。
で、核心のランジを久しぶりにやってみたら、これがもう止まらない。
そもそもどっちのホールドもコンディションが重要なタイプなのに、
ヌメってヌメって仕方ないので上手く飛び出せず。
痛いのを我慢してカチを握っていた右手はすぐに穴が開いた。
おいおいおい、スタート最悪じゃないか。
コンディションのせい、ということでまた次回。

一緒にやっていた人が大面下に行くということなので、案内を兼ねて便乗。
マット2枚とロープその他を担いで上がると、さすがに重くてしんどい。
こちらは案外乾いている岩もあった。やっぱり川から遠い方がいいな。
もう既に指から流血しているし、折角ロープを持ってきたので、
完全に自然に還りつつある「No Name」を再生すべく、大掃除を開始。
そういえば初めてトップアウトのホールドを上から見たけど、これは恐ろしい。
これだけ登ってきたんだから最後はご褒美でもいいでしょ、とか思わんでもないけど、
瑞牆のハイボールは辛く厳しいのであります。
ということで、上部から結構気合を入れて掃除。
緑のコケとイワタケと両方が生えているので、なかなか大変。
1時間以上ぶら下がっていたらしい。
掃除が終わるころには右手の指にマメができていた。結局また右手・・・
ともかく、これで前よりはまともに登れるようになっただろう。
狙っている皆さん(って、ほとんどいないか)今シーズンがチャンスですよー。

しばらく休憩して、坂を上って「不可視」(初段)をやりに行った。
見た目は綺麗なのに、エリアの一番奥、というか上にあって不遇な感じの課題。
一撃を狙ったものの、どうも右手で持ったカチがやたら痛くて萎えた。
どうもブラシをずっと握っていたせいか、指がすでに終わっているらしい。
コンディションが悪いので必要以上に力を入れないと持てないけど、
皮とかではなく指そのものが痛むのでどうしようもない。
核心のポッケ取りまで繋がったりしたけど、ヌメりと痛みに耐えかねて止め。
あー、敗退しちゃったな。
アプローチがちょっと面倒だから今回登りたかったけど、残念。
コンディションがいい時に楽しんで登れればいいか。

それから下に戻って「ハレ」の岩で「群晶」(二段)をやってみたけど、これもさっぱり。
あ、今日はそういう日なのか、という感じ。
あまりにダメダメなので、隣りの無名の二段もちょっとだけ触って、終了。

ちなみに、以前「ハレ」の上に倒れ掛かっていた倒木が落っこちて、
「ハレ」の真下に転がっているので、どうにかしてどかさないとトライできそうにありません。
ノコギリを持っていくか、大勢で動かさないといけない模様。

まあそもそも本気で登るにはまだコンディションが悪すぎた。
最近ジムで登っていて調子が上がってきた気がしていたけど、これ如何に。
人工壁の調子は上がっているけど、岩はまだまだ、とか。
僕の場合、岩の調子が上がらないことにはどうしようもないんだけどな。
とにかく、次はもっといい時期になってから行こう。

唯一撮ったけど、どうして撮ったのかよく覚えていない写真

2015年9月14日月曜日

雨のち晴れのち

今年の天気は、やっぱりおかしい。
嫌がらせかというくらいの雨がやっと上がって、
久しぶりに晴れ間が見られそうだったので、
昨日は地元から現実に戻ってきたばかりのイケダくんを駆り出して瑞牆へ。
まだボルダ―には早そう、というか森の中はじっとりだろうし、
同じ理由で不動沢も濡れていそうなので、十一面でマルチということになった。

今回は出来るだけツルベで登りましょうということで、
選んだのは「錦秋カナトコ」と「山族79黄昏」をリンクしたルート。
正面壁までちょっとハイペースで歩くと、案の定音をあげ始めるイケダくん。
自覚はしていても、ペースを落とす気は全くない僕。

朝は雲の中だったけど、取りつきに着いたら晴れた。
ちょっと岩が悪そうな1P目(5.8)は僕がリードして、
続くちょっと悪そうな2P目(5.10a)はイケダくんがリード。
出だしにある核心のレイバックでぷるぷるしていたけど、落ちずに抜けた。
宴会テラスをちょっと歩いて、「山族79黄昏」に入って次の3P目(5.8)もイケダくん。
これも簡単なのにいまいちジャミングやカムが入りにくいランぺみたいなピッチでちょっとイヤ。
まあそれくらいのもの、この先いくらでもあるんだから我慢しておくれ。
4P目(5.8)と5P目(5.10b)は僕がリードしてトップに抜けた。
5P目の最初のオフウィズスは見た目よりずっと簡単で安心した。
盛大に顔をしかめながらフォローしてきたイケダくん、
頂上に着くと荷物からこんなものを取り出してよく分からんムードに浸り始めた。
飲酒・喫煙ではなく、ノンアル・じゃがりこ

曰く「ハードボイルドを目指す」のだそうです。
彼はその後帰るまでに「これ、ブログのネタに使えますよ」とあれこれ戯言を言いましたが、
残念ながらなにひとつ記憶に残りませんでした。

5ピッチだけでは物足りないので、本当なら「山河微笑」を登りたかったのだけど、
懸垂下降していたらロープがひっかかって抜けないという恥ずかしいハプニングがあり、
思いの外時間を食ってしまったので、ルートを変更。
奥壁に移動して「Joyful Moment」を登ることにした。

1P目(5.8)の左上クラック~腹這いトラバースは僕、
2P目(5.9)の長そうに見えて実はそうでもないクラックはイケダくんがリード。
2P目は岩があまり良くないようで、ぽろぽろして怖そうだった。
ちょっとぷるっとしたところもあったけど、概ね問題なしで抜けていった。よかった()。
3P目(5.8)は小ハング越えから短いワイド。さすがにこれは僕がリード。
トポにはリービテーションが云々と書いてあったのでビビったけど、
実際は奥の方にきちんとジャミングが効いたので簡単だった。
ワイド初体験が、まさかのマルチ3ピッチ目のハードボイルド(仮)くん

あとは最後のおまけ(5.7)をイケダくんに行ってもらって、トップアウト。
雲の中になってしまって、周りの景色がよく見えなくて残念。
グレードは低かったけど、初めてのルートを2本登ってそれなりに満足。
ということでササッと歩いて下降して、暗くなりかけた森の中を帰った。


今日は弁天・矢立で大ザルとお互いのプロジェクトをやる予定だったのだけど、
天気が怪しい中瑞牆まで行って、駐車場で「様子見だなー」とか言ってたら降ってきた。
アプローチを歩くこともなく敗退ということで、素直に帰ってエッジで登った。
天気に恵まれなさすぎて、やろうと思っていた開拓が進みません。
一気に涼しくなったし、次に行ったら何としても・・・


2015年9月10日木曜日

発信すること

先月の終わりに、Edge and Sofaでスライドショーをさせていただきました。
これまでにないくらいの濃度でもって過ぎ去った一年を、
決して多くない写真を見せながら1時間で話すなんて出来るのかと、
準備の段階からかなり不安もあってのですが、
やってみてびっくり、なんとか時間内に収まりました。
時間の都合上、ブローのこともイギリスでのことも省略して、
スペインでのこともかなり内容を絞って話したので、
ザッとさらうような話になってしまったかな、という感は否めません。
ですが、自分が1年間くだくだと考え、頭の中で薄ぼんやりと形になり始めていたものを、
こうして言葉として発する機会を持てたことは、本当によかったと思っています。

帰国以降暇を見つけてはちくちく動画を編集していました。
https://vimeo.com/135794388
Hoya Moros

https://vimeo.com/138516728
イギリス

これで溜まりにたまったネタはほぼ放出。すっきり。
イギリスのビデオは、ある意味自分の本領発揮的なところでもあるのですが、
あの時の興奮がある程度さめてから観てみると、
なんて危ないことやってるんだ自分、と呆れてしまったりもします。

最後に、スペインのボルダリング情報サイトSoloBoulderにインタビューを載せてもらいました。
http://soloboulder.com/actualidad/entrevista-wataru-nakajima-sobre-su-reciente-viaje-a-espana

誰かと一緒でも、一人のときでも、スペインではただ貪欲に登っていた気がします。
誰かを驚かせてやろうとか、そういうことは考えず、
単純に目の前に出てきたものにかじりつくようにやっていました。
それでも、そうしていたものが巡り巡って、こうして評価してもらえたことは素直に嬉しいです。
よく冗談で「クライミングツアーに行ってたんでしょ」とか言われて、
「あちゃー」と思うこともありますが、
それでもそう言われてしまうくらい岩に行っていてよかった。
思わぬところで思わぬ人とつながって、思わぬ結果に繋がっている。
言葉が不自由なせいもあって、思ったことを100%応えられたわけではないですが、
このインタビューを受けて、僕はそんな感慨に浸っていました。

2015年9月7日月曜日

秋が来る

秋雨が続いております。
新聞の一面の隅にある天気予報をいつ見ても、停滞前線がだらんとかかっていて憂鬱。
この前の秋は鬱陶しいほどに晴天続きのスペインにいたので、
こんな天気ではいつにも増してやる気をなくしてしまうのです。

で、秋雨の合間を縫って物凄く久しぶりに鳳来に行ってきた。
毎年国体前の時期にしか来ないから、2年ぶりくらい?
今回も例年通り、国体の合宿でありましたが、尾崎家とうちだけで参加者少な目。
僕はそもそも今年国体の予選すら出ていないので、コーチ的な立ち位置になるわけですな。

土曜日はどうしたって到着が遅くなるので、鬼岩へは行かずガンコ岩へ。
駐車場はいつも通りいっぱいだったけど、ガンコは割と空いていた。
毎年合宿で来ると鬼やハイカラに行っていたので、ガンコは数年ぶり。
りんたろーが頑張って登るのが主目的だけど、見ているだけだと退屈するので、
11aまでのルートでアップしてから、「きつねの嫁入り」(5.11c)を登って、
「赤い薔薇」(5.12d)をやることにした。
「きつねの嫁入り」は前にヨレヨレの状態でやってテン山だった覚えがあるけど、
内容もなにも一切覚えていなかったので、実質オンサイトだった。
りんたろー on きつねの嫁入り

「赤い薔薇」も前回ムーヴをバラしたはずだったのだけど、これっぽっちも覚えてないので、
ヌンチャクをかけながらとりあえずやってみたら核心で落ちた。
さすがにろくにオブザベもせずにオンサイトは無理かー。
核心に入るといきなり極端に悪くなるタイプ。
両隣のルートとの間隔が狭すぎて、右にずれても左にずれても何か違う気がする。
ということで、ホールドは山のようにあるけど、出来るだけまっすぐ登ることにした。
この辺、ホールドが豊富な岩質の宿命ですかね。

2回目のトライは核心のカチを握ったところですっぽ抜け。3回目のトライで登れた。
久しぶりにスポーツらしい登りをした気がする。
ちなみに、ボルト1本目のところは昔ランジで解決していたのだけど、
今回はなんてことなくスタティックで取れた。
まあ、単に背が伸びたってことですね。

りんたろーが「きつねの嫁入り」を2回目で登って、まだ時間があったので、
最後に「ホフマン教授」(5.12a)をやってみたら、核心で落ちそうになった。
上部のハングまでずっとガバガバなのに、いきなりホールドが悪くなって「なにこれ?」って感じ。
その後ハングを越えるまでホールドが見えにくくてしんどかったけど、OSできた。
最後は1Fの頭のテラスに立って終了。
トポだと星ひとつだけど、正直「きつねの嫁入り」よりもこっちの方がいいルートな気がする。


日曜日は午前中から雨という予報だったので、鳳来は諦めて長野県にカムバック。
伊那のAchieveへ行ったら丹羽家がいたので、少年男子のトレーニングになった。
ユーキとりんたろーはそれぞれ得手不得手が違うので、見ていて面白い。
ボルダ―でベルコンとかもやってみて、いろいろなことが見えた様子。
国体までの残り一月で調子を上げていってくれればいいな。


それにしても、早く秋雨がどこかへ行ってくれないと、
瑞牆のプロジェクトにトライ出来るシーズンが終わってしまう。
来週、晴れないかなぁ・・・