2014年5月25日日曜日

小やすり(写真なし!)

土曜日の夜に瑞牆入り。
が、寝袋を忘れる。こんなの初めて。
仕方ないので、マットを敷いた上にロープバッグをかけて寝た。
車中泊なのにビバーク気分だった。

今日は瑞牆に住み着いているもとえさんと小ヤスリに行った。
折角だからということで撮影のために中尾さんとセツコさんも同行。

なにしろ行くのは数年ぶり(多分ブログを始めるより前)なので、道もすっかり忘れている。
十一面の正面壁からときどき消える踏み跡をたどって、
奥壁との分岐を見つけたらそこからはすぐだった。案外近いです。

もとえさんとクライミング開始。登るのは「蒼天攀路」(5.12b 3P)
1P目の5.10(多分bくらい)は僕がリードして、
2P目の印象的な三角チムニー(これは5.10a)はもとえさんにリードしてもらう。
チムニーの両側がぐーっと迫ってきて、穴が完全に三角形になる。変なルートだな。
久しぶりに登ってみると、やっぱり面白かった。
腰→右肩→左肩→腰・・・という順番でくねくね登った。我ながら気持ち悪い動き。

3P目の5.12bはとりあえず後に回して、テラスをハンドトラバースして岩の裏側へ。
そこから5.7のスクイズみたいなチムニーを登って頂上へ。
うーん、真っ平で快適。
いつかここでBBQをしようと企ててる人がいるとかいないとか。

3P目のテラスにラッペルして、もとえさんにやってもらう。
カンテをまたぐまでの核心が結構リーチ系なので、もとえさんには厳しそうだった。
そこをテン山で抜けたらあとのながーいカンテはぐいぐい登っていきました。
良い写真撮れたかなぁ。
僕はフォローで落ちずに繋げて再び頂上へ。

もう少し時間があったので、最後に「山灯花」(5.13a)をやる。
上からラッペルしながらヌンチャクをかけ、ホールドもチェック。
もしかしたらいけるかも・・・と色めき立って、下に降りてからいきなり本気トライ。
実は前回来た時に一度だけやっているのでOSトライではありません。
もうほとんど内容を覚えていなかったからOS気分だったけど。
核心の手前まではだいたいイメージ通り繋がって、
核心で行きつ戻りつして呆気なく落ちた。
パンプしたし、ムーヴも読み違えた。
なかなか花崗岩の13の一撃は難しいです。
でも、これからはどんどん狙っていこう。
ムーヴを作って、さっさと抜けて、もう4時前だったので帰ることにした。

下りは岩のトンネルをくぐっていくと聞いていたので、
それらしいところを「狭いなー」と言いながら下りていくと、どうやら道を外したらしく、迷った。
結局奥壁との分岐のところまで下って、アプローチを登り返した。

帰りに末端壁を通りかかると、相変わらず賑わっていた。
一方正面壁はだーれもいなかったらしい。この差はなんだね。
とかなんとか思いながらも、末端壁の長いクラックを登りに行きたくなったのでした。

今年の春は常に撮影がらみですが、
来週はついにあそこへ行きます。

2014年5月20日火曜日

矢立岩とCerro Torre

土曜日、大ザルと二人で不動へ。
次なるPを探すべく、弁天岩の更に奥にある矢立岩へ偵察に行った。

GWに大量に残っていた雪はだいぶ融けていたけど、
流石に摩天岩のあたりからはときどき雪中歩行になった。
登山靴で行ってよかったー。

大ザルが弁天にあるPのフィックスロープを張りかえて、矢立岩へ。
踏み跡が皆無、というか一冬越えて山自体が荒れているので凄く歩きにくい。
雪はあるし藪は深いし足下はやたら崩れるし・・・
木立が濃いので肝心の矢立岩もかなり近くまで行かないと全く見えなかった。

とりあえず取りつきに着いて、「風林火山」(5.9 3P)を登る。
1P目はハンドクラックということらしいけど、何処も彼処も自然に還っているのでよく分からん。
2P目の長いクラックに続くコーナーを登ったけど、ちょっと脆いし釈然とせず。
かなり苔むしているので、覚悟はしていたけど不安になる。
でも、2P目の長いクラックはハンド~チムニー~フィストと多彩な内容で面白かった。
バックアンド二―でずりずりしたり、なんちゃってアームバーをきめたり、
綺麗になればかなりいい感じのクラック。
5.9というグレードは辛い気がするけど・・・
オリジナルはクラックに沿ってカンテを回り込み、草付きを登って抜けるのだけど、
カンテ上に出たところで真上のスラブにRCCのラインが見えたのでこっちを登ることに。
出だし以外は傾斜がかなり緩いスラブで快適。5.10aくらいか?
ともあれ、矢立岩の頂上に立つと弁天・摩天が目の前にどーんと見えて爽快だった。
 

下降は反対側の壁をラッペル。
綺麗な30m弱のコーナークラックがあった。掃除されているので、既成ルートだな多分。
次回以降はこっちのクラックから頂上に回ることになりそう。
荷物を片づけて、岩の周りをぐるっと見て回ると、ありましたありました。
目をつけていた西面が、傾斜は緩いものの長くて岩も良さげ。
顕著なフレークや途切れ途切れのクラックもあるのでトラッドで行けそう。
正直弁天岩のハングを見た時のような高揚感はないけれど、これも当たりだと思う。
見て回った感じ、岩全体で5本くらいはラインが引けそうだということが分かった。

問題はアプローチ。
弁天岩からプラス20分くらいはかかるので、どう頑張っても2時間弱か。
道がしっかりついてくればちょっとは違うかも。
次回はひたすら作業になったりして。
今年の夏は忙しそうだな。


それと、今日は単身秋葉原へ行ってきた。
電気街に行ったわけではありません。
この夏公開の『クライマー パタゴニアの彼方へ』(原題 Cerro Torre : A Snowball's Chance in Hell)の試写会があったので、お邪魔しました。
内容はDavid Lamaの3回のパタゴニア遠征を軸に、Cerro Torreという山の歴史や事件、
David自身のバックグラウンドや遠征に関わるクライマーたちの諸々を詰め込んだ感じ。
マイフェイバリットの『The Asgard Project』に似た映画かなと思っていたら、ちょっと違った。
Cerro Torre初登にまつわるすったもんだとか、1回目の遠征のボルト事件なども含まれているので、
前半はいわゆるオカズが多いという印象。
でも、劇場公開される映画なのでクライミングだけを扱った作品にならないのは当然なのかも。
で、後半は完全にクライミングメインで一気に盛り上がって引きこまれた。
Davidがヘッドウォールで一進一退している姿は圧巻。
観ながら椅子から少し腰が浮いていました。
インスパイアされずにはいられませんね、こういうのを観ると。
クライミングの映像作品としては、久しぶりに興奮しました。

僕はまだアルパインを始めたばかりだし、登攀のスタイルも時代のことも、そもそもパタゴニアのこともよく知らないのですが、
「これが新しい時代のクライミングなんだな」と思いました。

8月30日全国ロードショーだそうです。


2014年5月12日月曜日

深南部

昨日は瑞牆での合宿からの流れそのままに、大ザルと遠山の山エリアへ。
ちょうど一年ぶりくらいか。

行く途中で何枚か風景の写真を撮る。

下栗の里は何度行っても凄いところだ
道は荒れまくっていたけど、釣り人も登山者も使う道なのでなんとか通れる。
落石だらけでおそろしやおそろしや。

最近一気に課題が増えた上流へ。
一通り見て回ったけど、去年とは大分変っていた。
それにしても暑い。暑すぎる。
このエリアは日当たりが良くて、逃げ場がない。
やりたい課題はあれこれあるけど、とりあえず「和風オリンピック」(初段)をやる。
スタートのファットピンチがどう持ってもしっくりこないというか、
それを我慢するしかないというか、どうにも決め手に欠くというか。
スタンスやムーヴをあれこれ試してみるも、なかなか1手目が出来ない。
どハマりの様相を呈していると、日影がどんどん狭くなってきた。やばい!
結局、テクさの欠片もないデッドで強引に止めてそのまま登った。
大ザルが「メタボリック」の隣の岩に新しい課題を追加して、日影を求めて移動。

下流に移って「Magnolia」のケイヴへ。
ここは日影が多いし、風もあって結構涼しい。上流とはえらい違い。
とにかく疲れて眠くて仕方ないので、しばらく休憩。
風に吹かれていたら、大ザルがプロジェクトの掃除をする音が聞こえてきた。
浮石を落としているようで、何度か凄まじい音もしていた。
こちらも頭がはっきりしてきたので、「水滴」(二段)をやる。
日影とはいっても暑いので、脱ぎました。
核心と思われた下部はすぐにできたけど、上部が結構悪い。
持てそうなホールドはそれなりにあるけど、どれも欠けそうで踏ん切りがつかない。
結局下部よりも上部の方で苦戦したけど、最後はいいムーヴが見つかって無事ゲット。
良い課題でした。
この岩は指男さんのおかげで凄そうなラインが大量に生まれている。
また行きたいな、もうちょっと涼しいときに。

大ザルは見るからに痛そうなプロジェクトをやっていた。
 

暑かったけど、いい課題が登れて結構満足。
次はMagnoliaをやってみたいな。

2014年5月11日日曜日

something old, something new 3

実家に戻って一日だけ学校に行って、その日の夜にまた瑞牆入り。
10時くらいについてテントを覗くとまだワイワイやっていた。
この日PUMPの矢作店長とキョロさん、それに由佳さんが加わって一層賑やかになった。
夕飯を食べてから行ったのに、着いた途端カレーを出された。
まさかの1日4食。

8日は全員で十一面へ。
大所帯なのでアプローチから大変。
カッシーと二人で前夜食べた分を燃やそうとせっせと歩いたらぶっちぎってしまった。
正面壁に着いたら冷風が吹いてとにかく寒かった。
ここも取り付きに雪があるし。
登ってる写真はこれだけ
ヤザキさんとカッシーが「秋一番」を登り、PUMPチームともとえさんが「錦秋カナトコ」へ。
僕は由佳さんと足場カメラマンと「山河微笑」を登る。
1P目の汚いコーナーは我慢して、2P目以降は快適なクライミング。
3P目は左のハンドクラックを登るはずが右の木登り~コーナーを登ってしまい、
「これはオカシイ」と思っていると、ガメラさんから「それ、スコールだよ」と指摘が。
隣の「スコール」の3P目を登っていたらしい。道理で悪いわけだ。
一度ラッペルして、3P目を折角なのでスターにリードしてもらった。
スターは「クライミングじょーい」と言いながら登っていった。
いや、あの雑誌にこの絵はないでしょう。
最終ピッチのクラックはワイドと聞いていたけど実際はフィストだった。
スターはどうするのかなーと思っていると、とんでもないムーヴで抜けてきた。
さすがに「クライミングじょーい」は出なかったけど。
風が抜ける頂上でPUMPチームを待って、統一感のない集合写真を撮って下降。

夜、温泉に行くと足場カメラマンが禊を行っていた。

この日もまた食べ過ぎた。
カッシーが米をよそう係になったのがいけない。
肉と炭水化物ばかり摂りすぎて、ゆかりさんの手作りケーキが食べられなかった。無念。

9日は全員でカサメリに行った。
あれこれ撮りまくって素材を集めるのがねらいらしい。
僕は前日と全く同じチームでモツランドとコロッセオで登った。
他の人たちよりも早めに出て、まずはモツランドで「オリーブ」(5.11d)。
案外ホールドが大きくてぐいぐい登れる。
左を回ったからちょっと易しいかも。
由佳さんが登って、次は「ナチュラル」(5.11a)と思しきルート。
「プラチナム」の左にあるコーナーを登って最後は「ポパイ」とクロスして右上に抜けるNPのルート。
クラックが無数に走っているのでプロテクションも無数に取れるけど、
ガバが根こそぎ引っこ抜けそうで怖かった。
体感は5.10d。しかしこれは足場カメラマンからボツの宣告をうける。

昼前にコロッセオに移動して、「ナイトディジィダンス」(5.12c)と「トップガン」(5.13a)の撮影。
前回の合宿で撮った写真はボツになったらしい。
僕の担当はまたしても「トップガン」だったので、マスターでリピート。これで3回目。
「ナイトディジィダンス」の撮影が済んだ由佳さんが「遊んでいい?」というのでやってもらう。
1回目でさくさくムーヴを作って、2回目でRP。
最後のランジは片手で止めておられた。いちいち想像を超えるムーヴで登ってくれる。
そういえば「ナイトディジィダンス」では核心でレストしていた。
世界で戦う人は違います。

時間が余ったので、最後に「神の手」(5.13c)をやってみる。
一応OSを狙ったけれど、核心で呆気なく落ちた。
なんだか少しヌメる気もしたけど、気を取り直してムーヴをバラシて、
対岸に陣取った足場カメラマンに「撮れましたかー」と聞くと、両手で大きなバツを作られた。
またボツか。
「トップガン」も由佳さんに持っていかれたので、結局写真なしになりましたとさ。
 
カッシー on 医者の娘(5.12b)

 コセロックに戻ると、足場カメラマンがおもむろにその辺の枯れ木を調べ始めた。
なんか妙に楽しそう

駐車場に戻って、今年の春合宿は一先ず終わった。
が、折角なのでもう一日残って登ることにした。


10日はカッシーと二人で不動沢のトラッドルートへ。
出合い岩とか「夜間飛行」を見に行って、それから前烏帽子へ。
初めに「ダイハード」(5.11d R)。
カッシーがリハーサルするついでに僕も久しぶりに登った。
こんなにランナウトしたっけ?という印象。
で、カッシーがリードでトライ。
核心でちょっと行きつ戻りつしたものの、あとは危なげなく抜けた。
よく見ると笑っている
次は「果てしなき荒野」(5.12b/c R)。
これも数年前に登ったけど、もうあまり覚えていない。
これはそう甘くはないらしく、カッシーは結構苦戦していた。
僕もやってみると、見た目と裏腹に微妙で気持ち悪いムーヴになった。
こんなだったっけか。

この後「眩暈のする散歩」(5.13a/b R/X)をやりに行こうかと思っていたけど、
ちょっとハプニングがあったのでさっさと帰ることにした。
また今度だな。というか、いい加減やらないと。


今年も楽しい楽しい合宿でした。
成果は「自由登攀旅行」の3P目くらいしかないけど、
今回も他では行くことのないルートをあれこれ登ることが出来た。
新しい出逢いもたくさんあった。
特に、歳の近い由佳さんとカッシーと登ることが出来たのは凄く大きかった。
合宿するたび、ともだち増えるネ。ぽぽぽぽーん。
僕はとにかく出不精なのだけど、また外で一緒に登りたい。

内藤さん、ガメラさん、足場さん、マルボー組のみなさん、PUMPチームのみなさん、
今年もお世話になりました。
また次回!

2014年5月10日土曜日

something old, something new 2

注:ほぼ写真がありません。

5日からは内藤合宿に本格参戦。
が、雪が深いため予定していた摩天岩へはそもそも近づけないとのこと。
「どうするのかなー」と思っていたら、5日は不動沢で調査だった。
千両岩とカーテン状壁の間の、コケと謎に包まれた岩場を解明すべく、
社長、僕、はるか西方から来たカッシーとボッチさん(またはぽっちさん)で調査に乗り出す。
社長と僕はかもしか岩、西からの使者たちはペンギン岩へ行く。
とりあえず適当なところで川を渡り、「ドッグヘッド」を眺めつつはっきりしない取り付きへ。
そういえばルンゼの入口に一個凄いボルダーがあった。登れるかどうかは不明。

予定では「武田菱ルート」(5.9? 4P)を登りたかったのだが、
取り付きがよく分からないので一番目立つ中央のルンゼを登ることに。
1P目は殆ど木登りで、2P目がもろいハング越え、3P目の短いチムニーを登ると頂上に出た。
ここからあっちにこっちにラッペルしてみたものの、結局この壁の既存ルートは見つけられず。
代わりにこの岩は結構岩質が良くて、開拓の余地もあることが分かった。
雨が降ってきそうで、一応収穫(?)もあったのでさっさと下り、
屏風岩にいるマルボーさんチームと合流した。
ペンギン岩に行ったカッシーとボッチさんはルートの取り付きすらよく分からず敗退してきたらしい。
寒くて仕方ないけれど、このまま帰るのも勿体ないので、
マルボーさんと「ア・プリオリ」(5.11a)を登って終了。
久しぶりに登ったけど、やっぱり良いルート。
ちなみにこのマルボーさん、ワイドクラックをタンクトップ姿で登る猛者である。

その夜はそれぞれの地元にある秘蔵のあれこれを見せ合って盛り上がった。
週刊誌に集る中学生のごとく歓声を上げ続ける面々に、女性陣からは冷ややかな目が向けられた。

6日はまた不動沢。西の皆さんに不動岩でクラックを登ってもらう。
本当はボッチさんと僕で中流域のスラブを登る予定だったのだけど、
前夜の雨でびしょ濡れだったので断念。
風が通るし日も当たる不動岩のクラックに専念することに。
早く行っても仕方ないので、とりあえず不動滝でのんびり。上から見るとこんな感じ。

マルボー先生の掃除道具に興味深々の社長と足場カメラマン。

そろそろ良さそうだと思ったころに不動岩の中段に皆で上がる。
西の方々が「牛乳びんクラック」を登り、こちらはそれを眺めてぼんやり。
一通り終わったところでマルボー先生が「未来の力」(5.10d)にトライ。
凄まじい肩の入りと安定感でOSしていった。
右向いても左向いても登れるらしい。
触発されて僕もやってみると、核心のハングの真ん中でスリップして落ちた。
ハングの出口でいきなりジャミングが効かなくなり、さてどうする、というのが核心。
これに結構苦戦して、ハンドだかフィストだかワイドだかフェースだかよく分からんムーヴで解決。
マルボー先生、凄いです。

カッシーとボッチさんが右上にある「スーパートゥルーパー」(5.9)を登って終了。


これでGWが終了。
合宿はより賑やかな後半戦に続く。

something old, something new 1

5月になり、今年も内藤社長に呼ばれて例の合宿に参加してきました。
今年はGWに丸被りだったので、瑞牆は人で溢れかえっておりました。

3日、4日はプライベートで登った。
3日は大ザルと不動沢へ。
「コスミックサーフィン」(5.10b 3P)を登って、その上の「果てありの岩稜」(5.8)に繋げ、
不動岩に移って「牛乳びんクラック」(5.10a)、最後に「胎内くぐり」(5.10a)を登るコース。
不動沢中流域のクラシック(の一部)を堪能、という感じ。
今年は豪雪の影響が大きいようで、屏風岩を過ぎると雪がかなり残っていた。
滝より上流は相当ひどいらしい。
中流の岩場も雪で取り付きが上がっているものが多かった。
極めつけは、これ。
5月の不動沢に氷柱が出現。こんなこともあるんだなぁ。

「コスミックサーフィン」は1P目がちょっと汚くて怖いものの、
上部のスラブはポケットとダイクが発達した不動沢らしいスラブで気持ちが良かった。
大ザルもフォローで「おぉ、悪いゾ」と言いながら抜けてくる。
「果てありの岩稜」はどこからどこまでがルートなのか釈然としないクライミングだった。
大ザルもかなり記憶と違って困っていたようだ。
「牛乳びんクラック」は昔フォローで登って落ちた記憶があったのだけど、
今回はかなり快適にリードできた。
これは瑞牆全体でも有数の名クラックですな。
最後に登った「胎内くぐり」はその名の通り狭苦しい穴の中に入り込むルートで、
クライミングというかアスレチックで遊んでいるようで楽しかった。
合計で8ピッチか9ピッチ登って、大ザルはお疲れの様子。
結構充実しました。

4日は一日付き合ってもらって「自由登攀旅行」(5.13b 7P)へ。
日が当たって暑くなる前にと、6時に出発した。
その甲斐あって、かなり涼しくてコンディションよさげ。
が、2P目の5.12aでいきなりぽろっと落ちる。
12aと言われればそうなのだけど、核心のボルダームーヴがかなり悪く感じる。
ムーブをちゃんと作って2回目で抜ける。

ここからが本題。まず3P目(5.13b)。
去年トライした時は2回のフォールで抜けたけれど、今回はRP狙いなのでしっかり練る。
80~90°くらいのスラブフェースにずーっと気が抜けないムーヴが続いて、精神的にくる。
なんとかムーヴが固まったので繋げ。
結構気合を入れて登ったら、日が当たってくる前に何とかRPできた。よかったー。
とりあえず、完登に向けて一歩前進。

続いて本題その2、4P目(5.13b)。
このピッチは前回どハマりして、そうかと思えば杉野さんがFLしたりといろいろあった。
今回も案の定、ハマった。
核心のパートのムーヴを固めるのにかなり時間がかかり、
繋げてトライする頃には日がガンガン当たる時間帯に。
繋げていくとどうも核心のデッドで肝心の足が滑る。
分かりにくいですが、この辺から核心
2回トライしたところで、先週ハレでぼろぼろになった指から流血。ぐわー。
最後のトライでやっと一番の核心が止まったものの、すぐ後の小核心で呆気なく落ちた。
ぬめりとヨレとスリップとあれやこれやあって、要は詰めが甘い感じ。
なかなか簡単には登らせてくれません。
次回はマスターで一撃してやる!
ということで今回も途中で撤退。

帰りにボルダーに寄ると、独りでツアーに来た福の神が「生命力」をやっていた。
翌日だか翌々日に登った模様
 
ここで大ザルとサル左衛門(ずっとボルダーしてた)が帰るので、一度帰宅。
翌朝また瑞牆入りして、内藤合宿に参加。

つづく